展覧会雑感 1998
「ジョルジョ・モランディ 花と風景」(東京都庭園美術館)
モランディ 「風景(白い道)」 1940
モランディといえば静物画で有名だが、この風景画展には、実に感銘を受けた。衝撃的、と言っていいだろう。おそらくもっと以前に観ていたら、ここまでは感激しなかったかもしれない。観る側にその準備ができていなかったからだ。ここにあるのは、本当に卓越した何ものかであり、人間としての本質的な何ものかであって、テクニックというものを、真の意味でこえたところにあるものだ。絵は、その人物を語りすぎるほどに語っており、伝えられないものを確実に伝えている。