俳句の庭

Atsushi Kadowaki 2000
春
春がすみ 島々落とす 夕日かな
雨あがり 春の少し 近くなり
日は落ちて 波音近し 春の海
夏
氷屋の 前は暑さの 盛りかな
松島や 入りてしまらく 暑さやみ
白猫の 毛をくしけずり 夏の雲
道ゆけば 身をつきとおす せみしぐれ
秋
うつせみの 世を生きいそぐ ゆうべかな
吹かれゐて すすきとなりぬ わが思い
ふとすわる あまたとんぼの なつき来る
冬
粉雪の 道に積もれり 祖母旅立つ
口あけて 雪を食い食い ゆく子かな
雪踏みて 白き今宵を いづこまで
雪深し 心の洗われ ゆくがごと
行く年や 屋台引きゆく オートバイ